2019年12月の記事一覧
3年生が大内宿へ
17日(火)、3年生は社会科「かわってきた人々のくらし」の学習で、大内宿にある「町並み展示館」へ見学学習に出かけてきました。
この学習は、大内宿町並み展示館を見学し、昔の道具やそれらを使用していた頃の暮らしの様子を知り、人々の暮らしの変化が先人の願いや知恵によるものであることを、体験を通して学んでほしいというねらいのもと、毎年3年生を対象に実施しているものです。
この日は、町教育委員会文化財係の木村さんに講師を依頼し、学習を進めました。この大内宿は、会津西街道の宿場町として栄え、今も茅葺屋根の民家が街道沿いに並ぶ集落であることや、訪れた「町並み展示館」は、当時に問屋本陣だった建物を再建し、宿駅時代に集落で使われていた生活用具を展示してあることなどを教えていただきました。
今では当たり前の炊飯ジャーやコンロなどがなかった昔は、囲炉裏でお湯を沸かしたり、かまどでご飯を炊いたりしていたことを教えていただきました。また、囲炉裏からの煙で、茅葺屋根が燻製のように燻され、茅葺の耐久性を高められることなど、昔の人たちの知恵と工夫も教えてもらいました。
3年生たちは、昔の生活用具を見せてもらい、今も形を変えて使われていることに気づくことができました。さらに、生活道具の機械化・AI化によって、今の生活がとても便利になっていることにも気づき、深い学びのある実り多い学習ができました。
やはり「百閒は一見に如かず」の言葉どおり、写真を見たり資料で調べたりするだけではなく、実際に茅葺屋根や様々な生活用具を目で見て、肌で感じ、当時を思わせる空気を感じる学習は最高です。この後の学習のまとめが楽しみです。
素敵な音楽との出会い
13日(金)、東京を中心としてご活躍されているプロの演奏家である伊勢友一氏(パーカッション奏者)が来校され、本校の子どもたちのためにコンサートを開いてくださいました。
学校では日頃から体験活動を重視し、「本物との出会い」を大切に、教育活動を進めてまいりました。本物の「こと」「もの」そして「人」との出会いは、子どもたちの心を大きく膨らませてくれるからです。そこで今回は、「素敵な音楽との出会い」を通して、子どもたちの豊かな感性と情操を育てていきたいと考え、実現した企画なのです。
この日は、世界中の様々な打楽器の音色を聞かせいただいたり、打楽器の演奏を聞かせていただいたりしました。魅力的かつ独特の音色・リズムに感動する子どもたちの姿が表れました。また、子どもたちが潜在的にもっている力を伸ばすための「リトミック」と呼ばれるリズム体験の時間もありました。
本校の鼓笛隊との「夢の共演」の前には、伊勢氏と酒井校長、湯田教諭、渡部教諭とのコラボ演奏:
バンヘーレンの「ジャンプ」の演奏もありました。
そして、コンサートの最後には、本校の鼓笛隊と伊勢氏の夢のコラボ演奏もあり、会場が最高の雰囲気に包まれていました。
素直な感性をもっている、人間形成において大切な小学校のこの時期に、“本物”にいい形で出会うことは、子どもたちにとって大きなチカラになると考えます。
今回は、音楽との出会いですが、様々な芸術や美しいものに触れることで、心が満たされたり心が癒されたり、そして自分もそのような美しい空間にいたいとか、様々なセンスが磨かれたりもするはずです。そのセンスは、これからの人生をとても豊かなものにしてくれるに違いありません。
体いっぱい・心いっぱい、思いっきりと音楽を楽しめたこの時間は、まさにプロの演奏家でパーカッション奏者である伊勢友一氏からの「音楽のクリスマスプレゼント」になりました。
素敵な時間と素敵な出会いの余韻を残しながら、最高のコンサートは終了しました。
今日は授業参観日でした
12月11日(水)、授業参観、PTA全体会・専門委員会、学年懇談会が行われました。
今日の授業参観は、各学年ともに工夫を凝らした内容・発表で、子どもたち一人一人の成長を見ていただくことができたかと思います。
参観では、今年度より教科化された「特別な教科 道徳」の授業が多く見られました。
道徳は、人間として自分らしく生きるために、自分自身の生き方をじっくりと考える時間です。一人一人が自分のこととして考え、友達の様々な考えを通して、物事をより広く、深く考える道徳授業を日々進めてきたその一端を、今日は見ていただいたことになります。
また本校では、福島県教育委員会の指定を受け、「学びのスタンダード」推進事業に取り組んでおり、4年・5年の算数科において、学びのスタンダード推進教師による教科担任制を進めてきました。今日の授業参観では、4年生において、担任との2人体制によるT・T授業に加え、電子黒板を使用した授業を参観いただきました。今、各学年で同時期に進めている「マット運動」の授業を、代表して行っている学年もありました。
きっとお家の方も、先生方の熱意ある授業や子どもたちが生き生きと学習・活動・発表に取り組む姿をご覧になられ、ご安心なされたことと思います。
学年懇談会でも、お子さんの成長や頑張りを共有することができ、大変実りある一日となりました。
今後も積極的に情報を発信し、保護者や地域の声を聞き、協力をいただきながら「開かれた特色ある学校づくり」を、職員一丸となって進めていきます。
ペン立てづくりに挑戦!
6日(金)、郡山市にある今泉女子専門学校の渡部先生においでいただき、3・4年生を対象に会津もめんを使ったペン立てづくりを教えていただきました。これは、ふくしま職業体験出前講座の一つとして、本校の希望をかなえていただき実現した学習です。実際にもめんを見て、触れて、織物のよさや肌触りを知ってもらい、興味をもってもらうこともねらいとなっています。
学習ではまず、会津もめんの魅力や様々な用途に使われていることを教えていただきました。そして、準備していただいたペン立ての土台に、無地や縞模様のもめんを貼り合わせていくところから活動がスタートしました。3・4年生の子どもたちは、色とりどりのもめんのさらっとした肌触りを感じながら、作業を進めていきました。貼り合わせた後、自分が選んだ木綿の色合いにマッチするレース選びもいい体験でした。完成をイメージし、どんな柄でどんな色合いが合うのか考え、かわいいお花のレースを思い思いに貼り付けて完成させました。
感想タイムでは、「オリジナルなペン立てができてうれしかった」「会津もめんに興味がわいた」「自分でもペン立てを作ってみたい」などと、お礼の言葉に加えて、学習のねらいを達成する感想を述べていました。また、先生がいろいろな準備をしてくれたことへの感謝の気持ちや優しく教えてくれたことへの思いを発表してくれて、教室があったかい気持ちであふれた、よい雰囲気で学習が終わりました。
一人一人が同じペン立てを作っても、選ぶ柄やレースのつけ方一つで、無限のアレンジがあるということを体感できた子どもたちでした。ものづくりのおもしろさや魅力を感じる学習ができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。
授業の様子
本日4日(水)、本校では講師を招聘した授業がたくさん行われていましたが、教室を行き来すると他の教室では、いつもの授業風景がありました。
理科室では5年生が、理科「物のとけ方」の学習をしていました。透明に見える水溶液から、溶けている個体を取り出す学習に夢中になっていました。写真は、「透明なのに溶けているものがあるの?」などといった、みんなの問いを実験で確かめていく方法を確認している場面です。
図工室では4年生が、木版画の学習をしていました。この日は、刷った紙に、裏から彩色していき、カラー版画風に仕上げて、2020年のカレンダーに貼る最後のところの学習でした。画風・色合いなど、各作品に一人一人の思いが込められていて見事でした。