こんなことがありました。

ふるさと下郷町の自然を調べたよ

 本校の4年生は、森林環境学習の一環として、総合の時間を活用し、下郷町の自然のよさについて学んでいます。

 22日(月)は、星周一先生を講師として招聘し、桑取火(くわとび)地区に群生する「かたくり」の観察や、これから多くの人でにぎわう戸赤の山桜、県指定天然記念物である八幡(中山)の大けやきを見学してきました。

 最初の見学地は、「かたくり」の里と称される桑取火地区の群生地でした。周一先生より、「かたくり」とは、ユリ科の植物で、花びらが下向きで、小さい赤紫っぽいかわいい花が咲くことを教えてもらいました。白い花が稀に咲くことや、7年かけて球根に栄養をためて8年目に花が咲くことなど教えてもらいました。他にも、「かたくり」の名前のとおり、球根は良質のデンプンを含み、片栗粉の材料になることも教えてもらいました。子どもたちは、たくさん教えてもらったことを熱心に学習カードにメモするなど、夢中になって活動していました。

 続いて戸赤へ移動しました。残念ながら、これから大型連休後半ぐらいが見どころということで、桜は咲いていませんでした。戸赤地区の人たちが、昔から守り続けてきた山一面に、山桜が点々と咲く頃は、すごくきれいだということを教えてもらいました。

 戸赤を後にした4年生は、中山にある八幡の大けやきへ行きました。近づくにつれて、けやきの巨大さが分かりました。話によると、樹齢は950年以上で、幹の太さは12mあまりで、高さも36m近くあるということでした。みんなで手をつないで比べてみて、いかに大きいかが分かりました。そして、けやきの樹形は、すごくいい形をしていて県内屈指で見事なものであることも教えてもらいました。

 最後に、大けやきと両方立ち寄ると長生きするという「長寿の水」があるところへ行きました。一口飲むと3年、2口飲むと10年長生きするとされる水を飲んできました。高倉山から湧き出る湧き水で、とても冷たかったです。

 この日は、下郷町の自然の魅力をたくさん発見し、たくさんのことを学ぶことができた素敵な学習となりました。子どもたちの感想からも、人々の生活と森林の植生や事前の素晴らしさ・豊かさを感じた発表がありました。

 今週末の27日(土)~28日(日)は、かたくり祭りが開催されるそうです。そして大型連休後半は、戸赤の山桜も満開になるということですので、ぜひ一度出かけてみたいものです。