こんなことがありました。

薬物乱用防止教室:6年

 4日(水)、南会津保健福祉事務所の専門員の方と薬物乱用防止指導員の方をお招きして、薬物乱用防止教室を行いました。この学習は、アルコールや喫煙、薬物乱用が、人の体や心にどんな影響を与えるのかについての正しい知識と、これらの誘惑に対する対処法を身に付けることをねらいとして、毎年6年生を対象として実施しているものです。

 学習のスタート時、最初の問いに「薬物」というと危ないもの、毒のあるものなどのイメージをもっていましたが、お酒やたばこも入ることを聞いてびっくりしていました。

 話を聞いていくと、10代の脳は、子どもの脳から大人の脳に変化する大事な時期だということ。そんな時期に、一度でも体に入ると、「見る・感じる・考える・動かす・話す」という人の司令塔である脳が破壊され、元に戻ることができなくなってしまうという話に、真剣な表情で聞き入っていました。

 そして「乱用」とは、法律でダメな違法薬物を使うことだと教えてもらい、いろいろな薬物乱用の薬のレプリカを見せてもらいました。この薬物乱用の薬は、耐性があり、体の中に入れてしまうと、同じ量では効かなくなり、使用する量・回数が増えていってしまうことなどを教えていただきました。また、法律でダメな薬物乱用の薬を手にするために、犯罪を起こしてしまう事件がたくさん起きていることも教えていただきました。

 薬物乱用をしてしまう動機が、「好奇心から」「仲間意識から」「ダイエットに効くから」「今流行しているよ」といったことで、手にしてしまうことが多いということを教えていただきました。学習後の感想文からも、薬物の怖さを感じているのが分かりました。そして、友達から違法薬物の誘いがあったら絶対に断ることなど、この学習のねらいが達成できているのが分かりました。

 インターネットさえつながれば、危険な薬物が手に入り、危険なことに巻き込まれてしまうことが多いことなど、子どもたちを取り巻く環境には危険がたくさん潜んでいます。これからも様々な教育活動を通して、自分を大切に思える心や命を大切にする心、自分の命は自分で守ることを育てていきたいと思います。