こんなことがありました。

観音沼の魅力にズームイン!

 4日(月)、森林環境学習の一環として、観音沼森林公園へ見学学習に出かけてきました。今回も講師に星周一先生を招聘し、自然の宝庫ともいえる観音沼の春の様子を散策しながら、ガイドをしていただきました。

 神秘的なムードが漂う沼で、沼の中には何かいそうですが、水深は1.5メートルぐらいしかないそうです。また、周辺の山や沢から水は流れ込むということですが、沼から出て行く川がないということなどを教えていただきました。

 観音沼にはもう一つ名前があり、別名はみたらせ沼ということ。この「みたらせ」とは、沼のほとりにあるこのお堂の観音様に参拝する人が、お祈りをする前に、手や口を洗い清めるというところから来ているのだということも教えてもらいました。

途中で休憩した獄観音堂は、馬の神様を祭ったお堂で、平安時代、坂上田村麻呂が、東北の地を攻める時に立ち寄り、人や馬の安静を祈願して建てたといわれているお堂で、歴史が古いものだそうです。ひと息入れながらも、大事なことを聞き逃さないという思いで真剣にメモをする4年生の姿がありました。

 この観音沼の大きな特徴は、沼に浮かぶ浮島があるところだそうです。ここの浮島は、泥炭層という泥の地層と何千年も生きているミツガシワという植物の根でつくられ、沼に浮いているのだそうです。つまり、浮いている湿原だと聞いてびっくりした4年生でした。

 他にも、いろいろな発見やおどろきがいっぱいでした。ここには、なんと日本に生育するトンボの中でも一番小さく、体長が1.8センチメートルしかない、とても貴重で天然記念物にも指定されている「ハッチョウトンボ」が生息しているということ。オスの体は真っ赤で目に付きやすいのですが、メスは色がはっきりしていなくて見つけにくいということも教えていただきました。

 観音沼の魅力は、何といっても四季折々に山々が見せる景色が最高だということです。本校では、季節ごとに観音沼の探検・散策を行い、自然環境の素晴らしさを肌で感じ、自然環境を守るために、いつまでも残すために、自分たちができることを考えていく学習を進めていきます。

 今回は、新緑の中を雄大に流れ落ち、日暮れまで見入ってしまうとされる「日暮し滝」や、江戸時代、会津藩が江戸へ向かう際、険阻な大峠を越えるため、馬を下りて徒歩で向かう起点となった場所の「奥州駒返坂」も見学しました。自然と歴史が織り成す下郷町の魅力に、興味津々の4年生でした。