こんなことがありました。

ふくしま復興の集い in NARAHARA

 3月11日(月)、8年前の平成23年3月11日、午後2時46分に起きてしまった東日本大震災を風化させない「絆」を深めるための全校集会を行いました。

 式に先立ち、大地震と大津波で亡くなられてしまった多くの尊い命、その方々のご冥福を祈り、全員で黙祷を行いました。きっと子どもたちは、黙祷をしながら、経験したことのない大きな喪失体験だけではなく、人を思いやる心、人と人との絆の大切さ、ふるさとを愛する心など、多くのことを振り返ったに違いありません。そして、毎日学校へ登校し、授業を受け、おいしい給食を食べ、住むお家があり、いつもと同じ風景がある。そんな当たり前の何気ない生活が、何よりも幸せなんだということを改めて感じながら黙祷をしたに違いありません。

 黙祷後、校長先生より、震災に伴う「講話」がありました。岩手地方の方言「てんでんこ」という言葉を用いてお話がありました。「てんでん」は、各自・めいめいという意味があるのだということでした。つまり、「津波てんでんこ」は、津波が来たら取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ。自分の命は自分で守れ。という意味が込められた防災教訓として、岩手地方では広く知られている言葉だそうです。校長先生の話には、「自分の命は自分で守る」ということを身に付けてほしいというメッセージが込められていました。

 私たちにできることは、地震や津波でたくさんの人たちが被害にあったことを、決して忘れないことではないでしょうか。そして、どんな困難に出会っても負けずに立ち向かうこと、周りの人と助け合い、協力し合い、いろいろな活動を頑張っていくようにすることではないでしょうか・・・。

 そんな思いを感じる復興の集いでした。