学校で一番大切なものは、それは、子どもたちの「命」です。
万が一、お子さんが学校にいる場合に緊急事態が発生した場合、我々は子どもたちの命を最優先に守ります。しかし、夢や希望あふれる子どもたちには、「自分の命は自分で守る」ことを教えていかなければなりません。
先日は、川崎市において、スクールバスを待っていた児童や大人ら18名が襲われ、小6児童が亡くなってしまったという事件がありました。そして、全国的に子どもたちが事件に巻き込まれるケースや子どもたちを狙った犯罪が増えていることから、危機回避能力を高めていく必要があると考え、毎年こういった防犯教室を本校では行っています。
今年度は、楢原駐在所と湯野上駐在所のお巡りさんにもご協力をいただき、実際の場面を想定したロールプレーイング(劇)を通して、不審者への対応を学習しました。
道を尋ねられた場合、車で送っていくから乗ってと声をかけられた場合、家の人がけがをしたから一緒に行こうと声をかけられた場合など、その場面を見て、全校生でどうしたらよかったのか考えました。
きちんと断ったり、家族しか知らない質問を返したりと、子どもたちの不審者に対する対応はとても上手でした。周りで見ていた友達も、心の中で「危ない、逃げて!」と思っていたようで、学びを共有し実りある学習にすることができました。
活動を終えての感想には、犯罪に遭わないように、「いかのおすし」を心がけたい。防犯ブザーを身に付けておきたいと発表するなど、学習のねらいを十分に達成することができました。
いざという時に明暗を分けるのは、今日教えていただいたように「変だなと気づくこと」「距離を保つこと」「声を出すこと」「逃げること」です。
実際に怖い目にあってしまった時、子どもたちは足がすくんで逃げることもできず、声が震えて大声を出せないという話を聞きます。そのため学習の最後には、「助けて~」と大声で叫ぶ練習もしました。他にも、防犯ブザーがどこまで聞こえるか、遠く離れたところから慣らして確認(聞く)する体験もしました。
学校としても、最悪の場合を想定し、安全・安心な学校づくりのために何をすべきか、何ができるのかを再確認できた活動となりました。
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