こんなことがありました。

「授業って、深いんですよね。」

 先月30日(金)、福島学院大学客員教授であり、ふくしま學の会の会長である宮前貢先生をお招きして、授業づくり講演会が行われました。

 講演会に先立ち、宮前先生には各学年の授業の様子、子どもたちの様子を参観していただきました。一人一人が一生懸命に考えている表情、自分の考えを自由に発表できる学級の雰囲気、友達の発表に真剣に耳を傾ける姿、自分の考えと照らしながら友達の考えを聞く子どもたちの姿など、みんなの考えや思い、発言を大事に、各学年ともに授業を進めているところをたくさん称賛していただきました。

 講演会では、宮前貢先生に「授業って、深いんですよね。」という演題でご講演をいただきました。じっくりと考え、「学び合う」子どもたちを育てるために、学級づくりがとても大切であること。そのために、分からないときに「ねえ、ここどうするの?」と友達に聞ける関係や、聞かれたら誠実に一緒に考えてあげる、支え合う友達との関係を築けるように育てていくことが大切であることをお話しいただきました。

 また「学び合い」は、「ねえ、ここどうするの?」という、分からない子からの問いかけによって成立すること。その子どもたちの思いを大切にする先生になってほしいことをご指導いただきました。子どもたちの「学習したい。」「できるようになりたい。」の思いを大事に、一人一人の学びを成立させていきたいと、参観された先生方も共感するご講演でした。

 「授業が変われば学級が変わる」という想いをもって、まずは教師自身が授業を楽しんでいきたいと、明日から授業へ向けて気持ちを新たにする「授業づくり講演会」となりました。