本校では、『夢中になって学ぶ子どもの育成』を目指し、「授業スタンダード」と「家庭学習スタンダード」を基本の柱とし、授業改善,校内研修や家庭学習の充実を図り、子どもたちの学力向上を目指しています。特に今年度は、「主体的な学びを引き出す授業」はどうあるべきかにポイントを絞って研修を深めているところです。
12日(木)は、1年国語科「じどう車くらべ」の授業研究会が行われました。クレーン車の絵の間違いを見付け、絵と文を関連させながら違いを考えることを通して、「しごと」と「つくり」の関係を捉えることをねらいとした学習でした。
穏やかな口調で柔らかく語りかける担任が印象的であり、子どもたちが調べたいやる気を引き出す手立てが盛りだくさんの見事な授業でした。
子どもたちは、クレーン車の動画を視聴することで、クレーン車についてイメージ化し、やる気をもって学習に取り組めましたし、担任が事前に描いておいた、あえて間違えたクレーン車の絵を活用しながら、本文と絵を見比べさせることで、一人一人が夢中になって学習に取り組むことができ、ねらいに迫る見事な授業となりました。また、クレーン車の「つくり」を動作化する手立ても、子どもたちの思考がより確かなものとなり、1年生が楽しく学習に取り組むことができているのが分かりました。
さらにこの日の授業では、1年生一人一人の書く力や子どもたちのやる気に満ちた表情、学びに向かう姿勢が、とても一生懸命で輝いていたことも印象的でした。
10日(火)、4年生は、星周一先生を講師として招聘し、「円蔵堰・岩上神社・飯田堰」の見学学習に出かけてきました。この日は、雨が降る寒い日でしたが、4年生は元気に出発していきました。
この学習は、「円蔵堰や円蔵の生家」「岩上神社」の見学を通して、谷に囲まれた下郷の地に水を引いた先人たちの業績を知り、郷土を想う心を、目で見て肌で感じてくることをねらいとして行いました。
「円蔵堰」は、倉村から楢原にかけての田に水をひくための用水路であり、1814年、塩生にあった呉服商を営んでいた弓田円蔵という人が、工事費2500両(今のお金で1億1250万円もの私財を投じて、村人と一緒に堰を作ったこと、用水路に水が流れるように勾配をつけるために、夜に提灯を使って高さを計りながら水路を作ったそうです。また工事の途中、大雨で何度も水路が壊されたり、2km進むのに8年もかかったりして、くじけそうになる村の人々を励ましながら、21年もかけて完成した水路だそうです。
そのおかげで、米作りができるようになり、今はこうしておいしいお米をたくさん食べられるようになり、生活が豊かになっていったということを教えてもらいました。
秋雨で手がかじかむような寒い中でしたが、円蔵さんという人の業績、倉村や楢原の人のために何とかしたいという想いを、熱心にメモする子どもたちでした。
場所を移動し、今度は「飯田堰」を見学しました。「飯田堰」は、中妻や水門地区をうるおす用水路で、「飯田堰」とも「中妻堰」とも言われているそうです。中妻地区は大川の作った丘の上あるため、田に水をひくことができず、昔は畑しかなく、1672年、お奉行様の飯田兵佐衛門が、村人たちの願いを聞き、村人と力を合わせ、山をくりぬいて800mのトンネルを掘り、約4㎞もの堰を作ったそうです。この飯田堰によって、中妻地区でも米作りができるようになり、生活が豊かになったということを教えてもらいました。
見学学習を終えた子どもたちは、「この下郷にはすごい人たちがいたんだなぁ。」「みんなのためにできることに一生懸命に取り組んだ人たちがいたんだなぁ。」「昔の人たちのおかげで、今はおいしいお米が食べられるんだなぁ。」「みんなの幸せのために頑張ってくれた人たちがいたんだなぁ。」などと、感想を述べていました。
本日10日(火)、町商工観光係や町観光協会の会長様にご来校いただき、昨日の「先輩の後ろ姿から学ぶ」の第1弾に引き続き、キャリア教育の第2弾となる学習を行いました。
キャリア教育は、様々な仕事を体験したり、働く人の生き方(仕事に対する思い・情熱、工夫、努力)を見聞きしたりすることで、自分の成長のため、自分らしく生きるため、これからの自分の生き方をじっくりと考えるための価値のある学習時間です。
今年度は、コロナ禍のため「職場体験」はできませんが、今回の第2弾では、町の観光業に携わる人から話を聞いて、「思いや願い」「観光業の未来」に触れ、一人一人にやりがいを見つけてもらい、前向きに生きることの素晴らしさを感じてもらいたいと考え、企画したものでした。
下 郷町の観光をPRするため、H26.10(今から6年ほど前)に『しもごろう』が誕生したことからお話が始まり、たくさんの人が携わって町の観光業が成り立っていること、観光イベントやHP、YouTube、テレビなどで積極的に情報を発信していることなど、いろいろと教えてもらいました。
観光業の魅力はいろいろな人に出会えることであり、お客さんに喜んでもらいたい、また来てもらいたいという想いで仕事をしていることなど、町観光協会の会長様のお話に真剣に耳を傾ける6年生の姿がありました。
他にも、観光業で働く人たちは、「町の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という気持ちで、それぞれの担当・持ち場において、自分に何ができるか考えて仕事をしていることを教えてくれました。またこの日、取材に来られていた、しもごう広報の室井氏は、「町の魅力や町民の笑顔をいろいろな人に伝える」という想い・願いをもって仕事をしていることを教えてくれました。一生懸命に頑張ることや現在という時間を精いっぱい生きることの素晴らしさに気付いた6年生でした。
第1弾と第2弾のキャリア教育を通して、自分が自分らしく生きるために、夢や希望をもって「学び続けたい」「働き続けたい」という強い願いを、一人一人に芽生えさせることができ大変実り多い学習となりました。
このような素晴らしく充実した学習を展開することができましたのも、昨日の渡部氏や町商工観光係、観光協会の皆様方のお力添えによるものです。ありがとうございました。
本校の6年生は、例年この時期に「職場体験」を行ってきました。キャリア教育の一環として、子どもたち一人一人に夢や希望をもたせ、それに向かって頑張ることの大切さを実感させ、自分の将来設計につなげていくことをねらいとして、「職場体験」行ってきたところですが、今年度はコロナ禍の中でもありますので、GT(ゲストティチャー)をお招きして学習を行うこととしました。
昨日9日(月)は、「ようこそ先輩」と題して、マルヨ建匠 取締役社長 渡部一氏を招聘し、将来の夢やそのために頑張ることについて考える講話を聞きました。
渡部一氏は、よさこい踊りの全国大会や東日本大会で連続上位入賞を重ねている「郷人」の代表者であり、本校の運動会の総踊り「楢の葉ソーラン」で、毎年ご指導をいただいている方でもあります。
講話では、今では全国に名前が知れ渡っている「郷人」を立ち上げるまでの想い、地域の役に立ちたいという強い想いから、夢を実現させるために何ができるか目標を決め、それに向かって必死になって努力してきたことを熱く語ってくださいました。また、建築会社の社長として、一つのものを心を込めて作り上げることや様々な事業を成功させるために、多くの人の心・力が大きく関わっていることを教えてくださいました。
「郷人」にしても、「会社」にしても、たくさんの人との出会いを通し、たくさんの人に支えられて今があるということをお話してくださいました。
この学習を通して、子どもたちは、「夢をもつことの素晴らしさ」「チャレンジすることの大切さ」「あきらめない強い気持ち」「自分に負けない勇気」「協力・感謝の心」など、たくさんのことを学んだに違いありません。
次は第2弾として、町商工観光係や町観光協会の方にご来校いただき、役場や観光業で働く人の生き方(仕事に対する思い・情熱、工夫、努力)を見聞きし、自分の成長のため、自分らしく生きるため、これからの自分の生き方をじっくりと考える学習を行います。
10月29日(木)~30日(金)、1泊2日で行われた修学旅行。その写真をまとめましたので、子どもたちの様子をご覧いただければと思います。
スマホ用に画像を小さくしましたので、パソコンで視聴する場合には、画質が荒くなるためご理解ください。(パソコン用もありますが、データ量が多く、アップできない点ご理解ください。)
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