各教室には、子どもたちの作品がたくさん飾られています。一つ一つ眺めていきますと、子どもたちが作品に込めた想いが見えてきます。
ある日、カメラを片手に教室訪問をしていると、「私たちの作品を見てください。」と、うれしそうに紹介してくれる子どもたちがいました。「ぼくも、結構よくできたので見てください。」といった具合に、自分が作った作品に自信がもてるということはとても素敵なことです。
これは、周りの友達や先生方からの温かい言葉かけが、いつもあるからこそだと考えます。
先日、6年生を対象とした「薬物乱用防止教室」が行われました。
この学習を通して、アルコールや喫煙、薬物乱用が、人の体や心にどんな影響を与えるのかについての正しい知識と、これらの誘惑に対する対処法を身に付けることをねらいとして行いました。この日は、、南会津保健福祉事務所の専門員の方と薬物乱用防止指導員の方をお招きして、学習を進めていただきました。
「薬物」というと危ないもの、毒のあるものなどのイメージをもっていましたが、お酒やたばこも入ることを聞いてびっくりした子どもたち。たばこの場合、1本吸うと命が14分も縮まるという研究結果を聞いて、さらにびっくりしていました。
話を聞いていくと、10代の脳は、子どもの脳から大人の脳に変化する大事な時期だということ。そんな時期に、一度でも体に入ると、「見る・感じる・考える・動かす・話す」という人の司令塔である脳が破壊され、元に戻ることができなくなってしまうという話に、子どもたちは聞き入っていました。
そして「乱用」とは、法律でダメな違法薬物を使うことだと教えてもらい、いろいろな薬物乱用の薬のレプリカを見せてもらいました。この薬物乱用の薬は、耐性があり、体の中に入れてしまうと、同じ量では効かなくなり、使用する量・回数が増えていってしまうことなどを教えていただきました。また、法律でダメな薬物乱用の薬を手にするために、犯罪を起こしてしまう事件がたくさん起きていることも教えていただきました。
最後に、薬物乱用をしてしまう動機が、「好奇心から」「憂うつから逃れたいから」「仲間意識から」「ダイエットに効くから」「今流行しているよ」といったことで、手にしてしまうことが多いということを教えていただきました。
子どもたちは、「薬物はこわいなぁ。」「友達から違法薬物の誘いがあったら絶対に断ります。」「悪い誘いは、友達であっても断ります。」などと、この学習のねらいとする感想を述べていました。
今回、「薬物乱用はダメ。ゼッタイ。」を心に強く刻んだ大切な学習となりましたが、子どもたちを取り巻く環境には危険がたくさん潜んでいます。日頃から子どもたちの行動について、保護者や地域が注意して見守ることも大切だと感じました。なぜなら今の子どもたちは、インターネットさえつながれば、危険な薬物が手に入り、危険なことに巻き込まれてしまうことが多いからです。
子どもたちには、自分の命を大切にすることや、自分の命は自分で守ることを、様々な教育活動を通して育てていきます。そしてこれからも、自分を大切に思える心を育てていきたいと考えます。
1年担任の石井先生が、来月末に出産することになり、しばらくの間学校をお休みすることになるため、全校生で「お別れの式」を行いました。
石井先生からはお別れの言葉として、みんなにやさしくしてもらったこと、思いやりあふれる言葉かけをしてもらったことなど、とても幸せだったことのお話がありました。
また、命の大切さについて、懐妊後からの想いをお話ししてくださいました。そこには、生命を大切にするということは、自分を大切にすること、そして、自分を大切にできる人が他人も大切にできるというメッセージが込められていました。
最後に、全校生から「元気な赤ちゃんを産んできてね。」という温かい言葉をかけてもらい、ほんわかした雰囲気で会を終えました。
全校集会後、1年教室では、「石井先生とのお別れ会」が行われました。他の先生の協力も得ながら、内緒で準備を進めてきた手作りのお花、お手紙を手渡し、1年生9名が気持ちを込めた歌のプレゼントをしました。
「これまでありがとうございました。」「いつまでも私たちの先生だよ。いつでも学校に来てね。」「「元気な赤ちゃんを生んでね。」と、涙ながらにメッセージを述べていました。
教室は感動に包まれ、石井先生も子どもたちも、涙を堪えることができない幸せな時間が流れていました。1年生たちは、これまでの思い出と今日の素敵な時間を大切にし、次に石井先生に会った時に大きく成長した姿を見せられるように、毎日を精一杯頑張り、楽しんでくれるに違いありません。
29日(木)、町内3小学校の4年生が合同で、校外学習として会津漆器工房「鈴武」に出かけてきました。
今4年生の社会科では、「とく色ある地いきと人々のくらし」を学習しています。そこで今回の学習は、会津塗りの工芸品ができるまでの行程を調べたり、インタビューや体験をしたりしながら、歴史や伝統をつなぐことの大切さや伝統工芸品の尊さを、見学や体験をもとに学習させたいと考え、企画し行われたものです。
会津漆器ができるまでの工程を見学した後、お椀への絵付けを行いました。説明を聞きながら思い思いの絵柄をお椀に描き、オリジナルなお椀を完成させ、みんな楽しそうでした。
子どもたちに「生きる力」を育むためには、自然や社会の現実に触れる実際の体験が必要です。具体的な体験の中で、感動したり、驚いたり、発見したりしながら考えを深める中で、実際の生活や社会、自然の在り方を学んでいくだと考えます。
本校では、体験活動を充実しております。これは本校の強みでもあります。活動だけではなく、振り返りの学習においても、4年生の子どもたちは、まとめやお礼のお手紙などに、各活動で得た深い学びをたくさんまとめており感心するばかりです。今回はどんな学びをもったのか、活動の振り返りが楽しみです。
昨日29日(木)、教育長様を始め、教育委員の皆様がご来校され、本校の教育活動の一端をご参観されました。
この日2年生は、校外学習で「まちたんけん」へ出かけていました。4年生は、3つの小学校の交流学習として、会津漆器工房「鈴武」へ体験学習に出かけていたため、1年生の「図画工作科」、3年生の「体育科」、5年生の「学級活動」、6年生の「算数科」の授業をご参観いただきました。
どの学年も、子どもたちの興味・関心を引きつける学びがいのある学習課題等が設定され、自分で作ってみたくなる、自分でやってみたくなる、そして自分の考えを説明したくなる、友達の考えを聞きたくなる、そんな雰囲気の中で夢中になって学ぶ子どもたちの姿が見られたことを、教育委員の皆様は、称賛されておりました。
やはり、勉強するのが大好きな子どもを増やし、学力向上につなげるためには、楽しくて分かりやすい授業づくりが大切です。教育委員の皆様のご感想から、これからも教育活動を充実させ、子どもたちの笑顔につながるよう日々の教育にまい進したいと、気持ちを新たにする訪問となりました。
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