13日(金)午前中、5・6年生は「そなえるふくしま防災出前講座」を行い、午後は2~4年生が、「地震体験車(起震車)による震度体験」を行いました。
地震体験車(起震車)とは、地震を疑似体験できる振動装置を掲載した自動車です。この学習は、これに乗って地震を体験してもらうことで、実際に地震が起きてしまった際にも冷静な行動ができるようにすることをねらいとして行いました。
まず「地震体験車(起震車)」について、南会津市町村圏消防組合の消防署員に説明をしていただいた後、2人ペアになって震度体験をしました。
4年生は、震度5強を想定した体験をしました。数分間の縦揺れ・横揺れの体験でしたが、恐怖感を感じる揺れでした。子どもたちは、友達が体験している姿を見て、「早く机の下に」「もっと頭を低くして!」など教えてあげるなど、身を守るための安全な方法を再確認していました。3年生は、震度4程度でしたが、揺れは大きく、机の下で脚にしがみついているのがやっとぐらいでした。
子どもたちは真剣な表情で、「もし地震が起きたら冷静に行動したい。」「素早く机の下に隠れたい。」などと感想を述べるなど、避難訓練やシェイクアウト訓練で行ったこと以上に、実体験を伴ったよい学習ができたことが分かりました。
学校で一番大切なもの、それは「子どもたちの命」です。学校では、学校教育活動全体を通して、「自分の命は自分で守る」その判断力と行動力を育てているところです。
13日(金)は、福島県危機管理課の方をお招きし、命を守る学習として、「そなえるふくしま防災出前講座」を開催しました。
講座では、準備していただいだ映像の資料や「そなえるふくしまノート」を活用しながら、地震や土砂災害、水害等から身を守るためにはどうすればよいか、私たちにできることは何なのか、災害に関する基礎的なことや防災に対する意識を高める学習をしました。また、教えていただいたことを4択クイズで振り返る学習も行いました。命を守るための大事な講座ですが、子どもたちは興味をもって楽しく学習ができていました。
この講座の後半には、「防災VR体験」がありました。一人一台のスマホが手渡され、3D眼鏡を組立ててセットし、「浸水害」「土砂災害」「地震」の3つの疑似体験をさせてもらいました。子どもたちは、VRゴーグルを覗きながら、「あ~っ!」「すごい!」「危ない!」などの声を出したり、急に後ろを振り返って仰け反ったりなど、バーチャルの世界ではありますがその恐ろしさを実感しているようでした。
講座の最後に、学校以外で災害に遭った場合の避難の仕方、家族との待ち合わせ場所や連絡方法など、災害が起きる前にみんなで確認しておいてほしいことの話がありました。資料等を持って帰りましたので、この機会にご家族で再度ご確認しておいていただければありがたいです。
本校では、『夢中になって学ぶ子どもの育成』を目指し、「授業スタンダード」と「家庭学習スタンダード」を基本の柱とし、授業改善,校内研修や家庭学習の充実を図り、子どもたちの学力向上を目指しています。特に今年度は、「主体的な学びを引き出す授業」はどうあるべきかにポイントを絞って研修を深めているところです。
12日(木)は、1年国語科「じどう車くらべ」の授業研究会が行われました。クレーン車の絵の間違いを見付け、絵と文を関連させながら違いを考えることを通して、「しごと」と「つくり」の関係を捉えることをねらいとした学習でした。
穏やかな口調で柔らかく語りかける担任が印象的であり、子どもたちが調べたいやる気を引き出す手立てが盛りだくさんの見事な授業でした。
子どもたちは、クレーン車の動画を視聴することで、クレーン車についてイメージ化し、やる気をもって学習に取り組めましたし、担任が事前に描いておいた、あえて間違えたクレーン車の絵を活用しながら、本文と絵を見比べさせることで、一人一人が夢中になって学習に取り組むことができ、ねらいに迫る見事な授業となりました。また、クレーン車の「つくり」を動作化する手立ても、子どもたちの思考がより確かなものとなり、1年生が楽しく学習に取り組むことができているのが分かりました。
さらにこの日の授業では、1年生一人一人の書く力や子どもたちのやる気に満ちた表情、学びに向かう姿勢が、とても一生懸命で輝いていたことも印象的でした。
10日(火)、4年生は、星周一先生を講師として招聘し、「円蔵堰・岩上神社・飯田堰」の見学学習に出かけてきました。この日は、雨が降る寒い日でしたが、4年生は元気に出発していきました。
この学習は、「円蔵堰や円蔵の生家」「岩上神社」の見学を通して、谷に囲まれた下郷の地に水を引いた先人たちの業績を知り、郷土を想う心を、目で見て肌で感じてくることをねらいとして行いました。
「円蔵堰」は、倉村から楢原にかけての田に水をひくための用水路であり、1814年、塩生にあった呉服商を営んでいた弓田円蔵という人が、工事費2500両(今のお金で1億1250万円もの私財を投じて、村人と一緒に堰を作ったこと、用水路に水が流れるように勾配をつけるために、夜に提灯を使って高さを計りながら水路を作ったそうです。また工事の途中、大雨で何度も水路が壊されたり、2km進むのに8年もかかったりして、くじけそうになる村の人々を励ましながら、21年もかけて完成した水路だそうです。
そのおかげで、米作りができるようになり、今はこうしておいしいお米をたくさん食べられるようになり、生活が豊かになっていったということを教えてもらいました。
秋雨で手がかじかむような寒い中でしたが、円蔵さんという人の業績、倉村や楢原の人のために何とかしたいという想いを、熱心にメモする子どもたちでした。
場所を移動し、今度は「飯田堰」を見学しました。「飯田堰」は、中妻や水門地区をうるおす用水路で、「飯田堰」とも「中妻堰」とも言われているそうです。中妻地区は大川の作った丘の上あるため、田に水をひくことができず、昔は畑しかなく、1672年、お奉行様の飯田兵佐衛門が、村人たちの願いを聞き、村人と力を合わせ、山をくりぬいて800mのトンネルを掘り、約4㎞もの堰を作ったそうです。この飯田堰によって、中妻地区でも米作りができるようになり、生活が豊かになったということを教えてもらいました。
見学学習を終えた子どもたちは、「この下郷にはすごい人たちがいたんだなぁ。」「みんなのためにできることに一生懸命に取り組んだ人たちがいたんだなぁ。」「昔の人たちのおかげで、今はおいしいお米が食べられるんだなぁ。」「みんなの幸せのために頑張ってくれた人たちがいたんだなぁ。」などと、感想を述べていました。
本日10日(火)、町商工観光係や町観光協会の会長様にご来校いただき、昨日の「先輩の後ろ姿から学ぶ」の第1弾に引き続き、キャリア教育の第2弾となる学習を行いました。
キャリア教育は、様々な仕事を体験したり、働く人の生き方(仕事に対する思い・情熱、工夫、努力)を見聞きしたりすることで、自分の成長のため、自分らしく生きるため、これからの自分の生き方をじっくりと考えるための価値のある学習時間です。
今年度は、コロナ禍のため「職場体験」はできませんが、今回の第2弾では、町の観光業に携わる人から話を聞いて、「思いや願い」「観光業の未来」に触れ、一人一人にやりがいを見つけてもらい、前向きに生きることの素晴らしさを感じてもらいたいと考え、企画したものでした。
下 郷町の観光をPRするため、H26.10(今から6年ほど前)に『しもごろう』が誕生したことからお話が始まり、たくさんの人が携わって町の観光業が成り立っていること、観光イベントやHP、YouTube、テレビなどで積極的に情報を発信していることなど、いろいろと教えてもらいました。
観光業の魅力はいろいろな人に出会えることであり、お客さんに喜んでもらいたい、また来てもらいたいという想いで仕事をしていることなど、町観光協会の会長様のお話に真剣に耳を傾ける6年生の姿がありました。
他にも、観光業で働く人たちは、「町の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という気持ちで、それぞれの担当・持ち場において、自分に何ができるか考えて仕事をしていることを教えてくれました。またこの日、取材に来られていた、しもごう広報の室井氏は、「町の魅力や町民の笑顔をいろいろな人に伝える」という想い・願いをもって仕事をしていることを教えてくれました。一生懸命に頑張ることや現在という時間を精いっぱい生きることの素晴らしさに気付いた6年生でした。
第1弾と第2弾のキャリア教育を通して、自分が自分らしく生きるために、夢や希望をもって「学び続けたい」「働き続けたい」という強い願いを、一人一人に芽生えさせることができ大変実り多い学習となりました。
このような素晴らしく充実した学習を展開することができましたのも、昨日の渡部氏や町商工観光係、観光協会の皆様方のお力添えによるものです。ありがとうございました。
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