こんなことがありました。

2024年7月の記事一覧

下郷町青少年の主張発表より①

7月10日に開催されました下郷町青少年の主張で発表した中学生代表の主張発表を紹介します。

   自分で考えることの重要性について

 皆さんは自分自身の決断を他人に委ねたり人任せにしたりすることはありますか?特に日本人のよさでもあり、弱さでもある「人に合わせる」所をもっている人も多いのではないでしょうか。「人に合わせる」ことは周りから後ろ指をさされることもありませんし、他人本位なので自分が楽になります。なぜ自分で考え、決定することを怖がってしまうのでしょうか。それは自分自身の決定には責任が伴うからだと思います。しかしこれから先の未来は私たち自身が考え、選択していかなければ、豊かな生活を送ることはできません。
 私は、中学校に入学して三か月が経ちます。小学生では分かりませんでしたが、中学生になって様々なことを自分で考えなければならないということを実感しています。私が中学校に入り自分で考えることは重要だと考えさせられたことを三つ紹介します。
 一つ目は、部活動です。私は、バレーボール部に所属しています。先輩たちを見ていると、いつもスパイクやレシーブがかっこいいと思います。バレーはボールが落ちるまでの時間がとても短いです。その間に、相手のどの辺りを狙うか、自分は何をすればいいのかを、ほんの数秒の間に、自分で考え、判断しなければなりません。先輩たちは、その場の状況を見極め、的確に判断しています。その様子を見ていて、私は気がついたことがあります。先輩方は、日々の部活の中で、自分に何が足りないのか、どんなことが課題なのかを、しっかり考えながら活動しているのだということです。自分で考えるからこそ、課題が明確になり、自分の行動の変化や上達につながっていきます。だから先輩方はこんなにも上達のスピード、先生方から教わったことの呑み込みが早いのだと感じました。部活の中でも、自分で考え、自分で判断することは重要なことだと改めて感じました。
 二つ目は、学習面です。先月に期末テストがありました。小学校の時は先生から出された問題のプリントや宿題をこなしているだけでした。しかし中学校になると、期末テストに向けて自分で計画を立て自分で勉強内容を決め、取り組んでいかなければなりません。何から取り組んでいいか分からず、計画を立てるのには苦労しました。計画を立てるときに意識したことは、各教科バランス良く勉強することと、一教科一時間以上勉強することです。しかし、実際には計画通りに学習することができませんでした。それは部活と勉強の両立が難しかったことが原因です。テスト期間になると自分で勉強のスイッチを入れて、取り組みましたが、集中できず、思うようにはいきませんでした。テストの結果に一喜一憂するのではなく、今回の反省を活かして2週間前には本格的にテスト勉強をスタートさせたいと思います。これは自分で考えたからこそ生まれた反省だと思います。失敗を失敗のまま終わらせるのではなく、反省をして次のテストに活かすことが大切です。
 三つ目は、進路についてです。自分の将来については、自分が一番よく考える必要があります。私には、大学生の兄が二人います。兄から沢山高校や大学のことを教えてもらっています。そして、受験勉強をしている姿をたくさん見てきました。兄は、自分の進路について明確な目標を持っていて、家族と相談し、自分で決断していました。決断するまでには、色々な不安や悩みもあったと思います。今、兄に聞いてみると、野球で辛いことや悔しいこともたくさんあったけれど、自分で決めて進んだ道に後悔はないと言っていました。私は兄から、自分で道を選択し、その道に向かって努力を続けていくことの大切さを教わりました。
 中学生までは義務教育で、決められた道を進むだけです。しかし、中学校を卒業したあとには、無数の選択肢が広がっています。その中から自分で選択し、未来を創っていくことが必要になってきます。なりたい職業はまだはっきりとは決まっていませんが、自分の強みを生かせる仕事に就きたいです。自分についてまだまだ分からないことは沢山あります。自分と向き合って、悩みながらも諦めないで努力していきたいです。
 この先社会に出たら自分で判断する機会が多くなります。自分で考え、実行することは、自信に繋がり、成長することができます。他人に頼りっぱなしでは、自分自身の力で問題を解決できなくなってしまいます。考えることで、問題解決能力を高め、困難な状況に直面したとき、自分で考えて解決策を見つけることができるはずです。そして何より、自分で考え、選択する責任を放棄したくありません。自分の選択と決断に責任を持ち、失敗を恐れずに、自分の意思でこの先の未来を歩んでいきたいです。

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